【哲学】形而上学で創造法を考える

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・質量、動力、目的、形相とはなにか
例えば図のように材木があるとする。材木はそれ自身ではバラバラな木の切れ端でしかないけれども、職人が家を作るという目的で木材に変化を与えることで、一つの家が生まれる。(上記のような図の流れ)この場合、この家を構成しているのは①材木という材料(質料因)、②誰が作ったか(動力因)、③読み書きをするといった、職人が家を作る際の目的(目的因)、職人が作りたいと思う机の設計図(形相因)という4つの種類となる。アリストテレスは4つの中の形相(エイドス)と質量(ヒュレー)が結合されたときに個々のものが生まれると考えた。
・質量と形相の関係
アリストテレスは、材木は家の形相と結びつけば家に、机の形相と結びつけば机になるという可能性を持っているという意味で、可能態という言葉を用いる。また、実際に家になったとき、それを現実態と呼び、可能態から現実態になることが「運動」であるとした。つまり、あらゆる運動には原因(動力)が求められる。
・形相とは
家を構成する材木は、何らかの樹木からできており、樹木は種から出来ている。このように質量の中にまた質量と形相があることを明らかにしていく。これを繰り返していくと、最後に一体どこに行き着くのだろうか。
アリストテレスはこう述べた。「形相とは、単なる個体の構成要素ではなく、動かない『不動の動者』、つまり霊魂である」。また、彼は生物の身体を質量、霊魂を形相に分類した。さらに生物の霊魂を栄養能力、欲求能力、感覚能力、運動能力、思考能力に分類する方法で、人間だけが理性を持つ生物であるとした。


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